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93年には「在宅寝たきり高齢者訪問歯科事業」を市が札幌歯科医師会に業務委託し、医師会の会員が訪問歯科診療や訪問口腔ケアなどをおこなっている。
しかし、介護や支援が必要な人たちの歯科治療は高いリスクをともなううえに、訪問診療では設備機材も限られることなどから、対応がむずかしいケースも多い。
そこで、札幌歯科医師会から北大歯学部附属病院に高次医療機関としての支援が求められ、99年4月から地域支援医療部「食べること」は摂食機能そのものだけでなく、身体機能・能力の保持やぼけ防止といった意味でも重要で、歯科の果たす役割は大きい。
札幌市では、ハンディキャップをもつ障害者にも良質で安全な歯科医療を提供する場として、1982年に札幌歯科医師会が口腔医療センターを開設したのをはじめ、98年には障害児者歯科診療ネットワークを組織して各診療施設が機能と地域を分担する病診連携システムができた。
「近い将来、歯科にかかる人の多くが、このようなハイリスク患者になっていくのはまちがいありません。
そのために歯科医には、患者さんの全身状態を評価する能力、歯科治療にともなうストレスを判断する能力、全身状態を悪化させないような治療方法と全身管理手法を選択する能力が必要最低条件になります。
さらに、緊急事態に的確に対処できる能力があって初めて安全な治療ができるのです」地域支援医療部を設立したK林副部長(北海道大学歯学部口腔外科学第2講座医局長)は、そう話す。
臨床経験豊富な専門家のチーム診療が必要後方支援病院としての地域支援医療部の役割は、全身管理下での歯科治療、とくに外科的処置や局所麻酔、切削をともなう処置などが求められる場合の治療と口腔ケアである。
対象となるのは、北大歯学部附属病院を受診後、継続医療が必要なのに通院困難な患者や、歯科医師会からの協力要請を受けた患者など。
地域支援医療部長が患者ごとに診療責任者を指名し、診療責任者は担当看護師とともに診療チームを編成する。
チームには、@訪問診療チーム、A全身管理下歯科診療チーム、B口腔ケアチームがある。
スタッフは部長、副部長のほかに歯科医師14人、看護師2人、歯科衛生士、歯科技工士が各1人。
病院の業務と兼任になっている。
要介護者、障害者の歯科診療には、各専門分野で臨床経験豊富な人材によるチーム診療が欠かせないため、北大では地域支援医療部を中心に、病院の各部門が協力体制を敷いて活動している。
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